読書日記!草間彌生さんの小説(2)
えっと…前回投稿から時間が経ってしまいましたが、前回の続きです(^^;;
草間さんの文章は独創的です、と前回書きましたが、文章という以前に、世界の捉え方・感受性が、超ウルトラ・ハイパーなレベルだと感じます!(この世の言葉ではとてもうまく表現できないくらい!)
草間さんレベルの感受性を持っている方が殆ど居ないと思われるのと、それだけの感受性を持っていながら、人生や世界の苦しみ(感受性のレベルが高い人にとって、世界はあまりに刺激的で、精神的虐待に満ちて感じられると思います)に潰されずに小説というカタチに仕上げることができる方…これはもう、草間さんしか居ないのでは!?と思います。
なので、どれだけ小説という分野でスキルが高い人であっても、絶対にたどり着くことのできない世界を描いていると感じました。
「クリストファー男娼窟」は野性時代新人賞を受賞しているそうですが、私自身は、「離人カーテンの囚人」の方が読み応えがありました。
ただ、後者はひたすら重く、救いが一切ありません。
…あ、前者も重くて救いがないや…とにかく後者の方が重いです。
読んでいる時は、人間世界の一つの捉え方として、ある程度共感し、ある程度距離を置きつつ読めていたのですが……一晩寝て置きたら、なんだか自分自身がトラウマを抱えてしまっているような状態になっていました><
もちろん、もともと自分がトラウマを持っていて、それが表に出たのかもしれません><
もしくは、草間さんの小説とは関係なかったかもしれません。
とにかく、なんだかすごく感情的になってしまいました…。
とてもパワフルで独創的で、すごい作品だと思うのですが、やっぱり覚悟は必要だったな…。